たまだーの blog

タイ王国駐在中のサラリーマンです。ライターとしてマネー系、金融について主に執筆しています。お仕事もブログやTwitterから絶賛募集中。経験談を綴ります。

同志社大学の就活生がバンコク駐在員の僕に会いに来た話

こんばんは、たまだーです。

 

今日のネタはちょっと変わり種です。

 

最近Twitterにもかなり力を入れていて(って言うか単に好きなだけというのもある)フォロー、フォロワー共に少しづつ増えています。ありがとうございます。

たまだー@バンコク駐在員🇹🇭ライター&タイ株投資 (@thammadaa0) | Twitter

 

で、その動きの中で就活中の大学生に声を掛けられまして。。。

 

僕は、

 

バンコク在住・駐在員・副業・ライター・セミリタイア・投資・タイ株・お金・サッカー

 

などの属性で発信をしているけども、正直学生に対してメッセージを発しているつもりは1mmもなくて、面食らった部分も。

 

ただ、自分が学生や社会人新人の時のことを振り返ってみれば、「駐在員」属性は強烈な光を放っていたはずで、会いに来た彼にしても駐在員について興味津々という様子だったので、世の中のニーズとしてまだまだ生きてるんだなぁと感じた次第です。(少し学生向けのつぶやきとかもやってみようかな・・)

 

どうして今まで全く気づかなかったのか・・・・

 

彼とのやりとりは、同じような境遇にいる、就活を前にした学生に多少なりとも役に立つものだと思います。

本人に許可も取っているいるので、質問を受けたやり取りの一部や僕なりの感想を綴っていこうと思います。

 

 同志社の就活大学生がバンコク駐在員の僕に会いに来た話

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まずは簡単に彼のプロフィールから紹介

同志社大学3回生

・男性

・関西出身(たぶん、聞くの忘れた)

・文系学部

・1年間アメリカ留学経験あり(英語力高い)

・IT企業でインターン経験あり

・商社・メーカー希望

 

Q1. 大企業を狙うべきですか?という質問

昨今大企業は大規模なリストラや早期退職を募るなど、急速にオワコン化している印象が拭えないです。

ただ、この現象は大企業に限ったことでなく、国全体が少子高齢化、経済的な低迷をを続けている以上避けられないのが現状で、雇われの身で考えるのであればどこも同じとようなものと思っていい。(一部ITとか好調な領域は除く。伸びてる業界に行くのはおすすめです)

 

日本の代表的な産業である製造業で、大企業にぶら下がってない会社を見つけるのは結構難しい。

 

それを踏まえた上で、商社やメーカー希望なのであれば、まず大企業に入ること、またオンリーワン・業界上位の企業を目指すことを強く勧めました。

 

理由としてはまず、大企業の教育を挙げました。

歴史ある大企業であるほど、教育の体制が整っています。

教育とはもっと具体的に言うと、マニュアル化が進んでいて、誰でもある程度のレベルに達するための道筋が整っているということ。

その環境で2〜3年くらい経験を積めば、一端の社会人としてどこでも通用する素地のようなものが出来上がります。

もちろん就活はガチャ要素も大きいから、辞めざるを得ない状況も考えられるけども(主に上司との人間関係)、上記が最も成長の再現性ある王道の道じゃないかと考えている。これが第一の理由。

 

また、大企業を勧めたた理由として、彼が同志社大学出身であることもある。

関東だったらMARCH、関西だったら関関同立以上であれば就活戦士としてかなり優位に立てる(もちろん国公立大学もOK)、逆に言えば超優秀で特殊な企業を除けば、どんなところに行っても足切りにはあわないで済む。高学歴である事に加え、新卒という日本の就活における最強のカードもある。(今はそれも変わりつつあるようですが・・・)

 

新卒の武器は思いの外重要で、他の立場の人であれば門もくぐれないであろう大企業にも堂々とズカズカ入っていける。まだまだ活用すべき武器。高学歴で新卒という立ち位置を利用すべき、これが第二の理由。

 

転職したくなったり、経験を積んでから他のことをやりたくなったらそれからでも全然遅くない、とにかく色んな企業を見れるまたとないチャンスなので、面倒臭さを排除して行動しまくるべき。

 

Q2.商社が第1希望だが、商材を絞って企業を選ぶべきか?という質問

彼は商社を第1希望としていて(理想は5大商社)、将来的にニーズの絶えない商材を扱っている企業に入りたいとのこと。メーカーも視野入れている。

そこで商材を絞るべきか?という質問(半導体やポンプ業界を考えている、とのこと)

 

業界を絞ることは今の段階ではオススメしない。

日本の製造業はBtoB企業が圧倒的に多く、学生の立場で理解することはなかなか難しい。

説明会や面接を受けることで考えが変わったり、新たな知識を得るることは大いにあり得る。

だから少しでも気になる企業があるのであれば、調べるだけでなく企業訪問や説明会の参加、OB訪問などできるだけ生の話を聞いたほうがいい。

 

Q3.すぐにでも海外駐在員になりたいけどどうしたら?という質問

「すぐにでも駐在員になって、箔を付けたいという考え」だとのこと。分かります(笑)

気持ちは分かるが、自分が働いている会社の回し方が分からない内に駐在員になっても何もできないだろうし、まずは国内で経験を積む必要がある。

ただし、大手だと海外研修がプログラムに組み込まれていることもあるから、早い段階で海外に出られる可能性は高くなる。その場合は半年程度だろうが・・

 

ほとんどの企業においては、海外駐在=現地マネージャーの立場であることが多いので、やはり最低3年程度の経験は必要。

 

あと、「現地化」を進める企業は増加傾向にあるので、現地法人があったとしても日本人が駐在する枠があるのかしっかり確認しておくこと。

 

Q4.どこの国に行くべきか?という質問

「特にこだわりの国があるわけではないので、どこの国でも行きたい」という考えはありか?という質問

 

ありだと思います。

国は指定しない方が上司も人事も選びやすいはず。

ただし特定の理由や行きたい国があるのであればそれを伝えておくと人事に穴が空いた時にスライドする可能性が高くなるかも。

人事は基本玉突きです。

 

Q5.転職市場で有利になるにはどうしたら?という質問

何をやってきたかということ、前職での結果はもちろん重要。

駐在員の経験があるのであればそれも有利に働くことは間違いない。

新卒でも転職でも、一人一人にそんなに時間をかけている余裕はない。

多くて面接4回程度。

その程度でその人が会社に合うかどうかなんて見抜くのは不可能。

 

なので面接で話せてキャッチーに相手に響くような錯覚資産は重要。

その中に海外経験ありだと、次の会社でも駐在要員として採用される可能性は高くなる。

 

Q6.給与面てぶっちゃけどうなんですか?という質問

「駐在員になると、給料2倍、家賃も会社持ち、現地の運転手付きと聞きましたが?」

 

遠からず、近からずという感じで濁しておきました(笑)

まあただ、駐在員と言えど「期間限定」な訳ですし、いずれは帰国するか他の国に行くわけです。

そこで駐在員時代の生活レベルを保とうとして、高給取りにも関わらず貯金が全く貯まらずなんて話はよく聞きます。

給料が多いほどそんな状態になりやすいとも・・・

 

浮かれるのは禁物ですね。

 

それから、新卒現地採用はおすすめしていませんし、そのことは彼も理解しているようでした。

理由は給与面、福利厚生面などでやはり待遇の差が大きいと言わざるを得ないからです。

 

 個人的感想【まとめ】

他にも色々話したかと思うけど、ざっと上の通りですね。

なんだか保守的なアドバイスだなーと書きながら思いましたけど仕方なし。。。

少しメタ的な見方になるかも知れないけど、ホント人って「ポジショントーク」でしか割と責任感あるアドバイスってできないんだなぁって痛感。

 

自分が見聞きしてきたり、経験した立場でしか物事を発することができないし、

仮に今僕が興味のある、「フリーランス的な生き方をしている人達を絶賛しておすすめする」なんてことは、実際に経験したことがないからできる訳がない。

仮にしたとしても空論になってしまうことは目に見えている訳で・・・

 

その意味で、彼の取った行動は正しい。

現地の駐在員に駐在の良し悪しを聞くのは、親や友達、先生や先輩などに聞くのとは絶対的に違います。

論点は1つだけ、「彼らが駐在の経験があるか、ないか」それだけです。

 

今回の話を通して僕自身学んだことは、「やりたい事や、なりたい立場があるのであれば、なるべくズバリその環境にいる人かそれに近い人に会って話を聞くべき」という事。

 

気をつけるべきは人事の人とか、就活のアドバイザーとか、それっぽいネット上の情報とか、知ってるようで知らない人のアドバイスですかね(笑)

 

もし、この記事を読んでくれた学生の方がいるなら(別に学生じゃなくても応用した読み方をしてくれる読者がいるなら)「自分が理想としている仕事をしている人」になるべく多く会いに行くといいと思います。

今僕が大学生だったらそうします。

なかなか面白そうです。

 

それに大学生が会いに来てくるというのは、大人としてはなかなか嬉しいものです。

 

ではまた。